■前回の記事の続き、
前回の記事では、メールを即レスすることでいかに、あなたが損をしないか。
それを実践するための方法をご紹介した。
ここまでさんざん「スピードが大事だ。」
と書いておいて、恐縮だが注意点がある。
メールとして読み辛ければ、意味をなさない。
当たり前のことだと思うだろうが、世の中には読み辛いメールがたくさんある。
特にSNSばかりやっていた新卒にはよく見られる傾向なので、ここはぜひ、ポイントを押さえて、損をしないでほしい。
■以下にまず、読み辛いメールの例を出す。
●いつも大変お世話になっております。〇〇商事△△課××グループの佐藤です。
大変お忙しいとは存じますが、経費削減の件でぜひ、××様に見ていただきたいご提案がありましたので、恐縮ですが、一度ご提案に伺いたいと思い、まずは日程を調整させていただきたいと考えておりまして、このたびメールをさせていただきました。
お気づきだろうか?
改行がなく、一文がとにかく長い。
丁寧に書く姿勢は大事だが、これは見えづらいメールの典型だ。
私は冗談抜きで、このようなメールをしている新人を何人も見てきた。
■ここでのポイントは、
・まず、15文字~30文字で改行をつくる。
・一文を短くする。
この2つを徹底するだけで、メールを読む相手の負担が減る。
上記のような例だと結局何が言いたいのかを理解するのも一苦労だ。
■改善版 比較的に読むのに苦労しないメールを出す
●いつも大変お世話になっております。
〇〇商事の佐藤です。
ご多用中恐れ入りますが、経費削減の件で、
ぜひ××様にご提案がございました。
つきましては大変恐れ入りますが、
一度ご日程調整をさせていただければ幸いです。
いかがだろうか?
まずは視覚的にも整った。
こちらの余分な情報はカット。
(会社名だけで十分。部署名不要)
そして一文を短くすることで、リズムがつき、読みやすい文章になったはずだ。
■日本語には、俳句や短歌のように、
読みやすい語路やリズムがある。
ここを外してしまうと、いくら即レスしても、わけのわからない営業マンとして認知されてしまう。
それでは、もったいない。
それでは、いけないのだ。
なぜかというと返信がこなくなる。
相手に「なんか読むのが面倒だな」と思われるだけで、あなたは今後とてつもなく損をする。
新卒のビジネスマンは、こんなつまらないことで損をしないでほしい。
今日も新卒の営業マンにエールを。