様々な業界で、自分ブランドを確立している著名人にご自身のパーソナルブランディングについてインタビューする『あの人のパーソナルブランディング成功秘話』。
今回は、自著が10万部超えている著書でもある、「我慢しないダイエット」の小林一行(こばやし いっこう)さんに、自分のブランドを確立するにあたり、考えたこと、実行したこと等のブランディングストーリーについてお伺いしました。
第1回は、週末起業という形でスタートをした小林さんが競争の激しいダイエットの業界で自分ブランドを確立できた秘訣などをお伺いしました。
第2回は、自分のブランドを知ってもらうためにどのような活動をしたかなどをお伺いしました。
第3回は、リアルでの活動でどのような活動をしたかなどをお伺いしています。
居心地の悪い懇親会で自分のコンセプトができあがったんです
ー通勤電車の中でブログを書いているとのことでしたね。夜帰ってからも活動されていたんですか?
もちろん。毎日定時で帰って、セミナーやったり準備とか交流か行ったりとかいろいろやっていましたね。
ストレートで家に帰るってなかったです。
ー具体的にどのような交流会に参加したんですか?
本を出す前は、本を出したいから出版パーティーとか出版セミナーとか“出版”と名のつくパーティーやセミナーに出ていました。
出版に直結したかというと、行くのはほとんど無駄でしたよ。
編集者の方に、自分で作った小冊子を渡したんですけど、誰も話を聞いてくれませんでしたし、そこからは出版にはつながりませんでした。
ただその後の懇親会が刺激になりました。
例えば、2010年か2011年に『天才工場』の吉田浩さんの10周年パーティーに出席したことがあります。
その時も編集者には、相手にされずシュンとしてました。
けど、懇親会で、目の前に、40万部のメルマガ著者の樺沢紫苑さん、160万部の朝バナナダイエットのはまちさん。、こっちは吉田浩さんがいて、「うわー、こんなすごい人たちの中に来ちゃったよ。有名人ばっかりで自分はとんでもないところに来てしまったな」って、びっくりしました。同時に、著名人の中にいる自分に劣等感を感じたりもしたんですけど。(笑)
すごい緊張していたんですけど、勇気を出して朝ばななのはまち。さんに名刺を渡して、「ダイエットコーチをやろうと思っています」って話しかけました。
そしたら、「何のダイエットですか?」って聞かれたんですね。
その当時、まだダイエットで始めようと思っていた時期で、まだブログも書いていませんでした。そもそもコンセプトを考えるという発想すらなかったんですね。
で、何のダイエットなんだろうと思って、そのとき瞬間考えて「実は私は方法ではないんです、メンタルなんです」ってとっさに口から出たんですね。
「メンタルだったらいいのがあるよ」って、メンタルセラピスト講座っていうのを紹介してもらいました。
それがきっかけで、メンタル面を勉強することになり、メンタル面はほぼそこで指導とか考え方について学びました。
で、今それがきっかけでコンセプトができてビジネスが広がってるわけだから、おもしろいですよね。
今となっては、みんな友達だし、ジャイアン(吉田浩さん)にいたってはクライアントです。
5、6年経ったら、だから樺沢さんなんかともコラボで動画撮ったり、セミナーやったりとかしてますし、それが普通になっちゃいましたから。わからないもんですよ。
ー面白いですね。
自分でセミナーやるときとかも話しているんですけど、居心地の悪い場所に行くってすごい大事なんですよ。著名人のすごい人たちがいる中で、自分はこんなとこにいていいのかな、って自分の刺激になります。それにそこでの出会いもある。
私も勇気を持って参加した結果、自分がこっちに来ましたからね。
出版が交友関係を変えた
ー出版されてからは、どのような交流会に参加しているんですか?
著者が集まるところが主体になっていますね。
今となってはほぼ本田健さんとか佐藤伝さんとか野口嘉則さんとか望月俊さんとか
ほぼほぼ数十万部以上の有名人のセミナーばかり行っている感じですね。ほぼ友達みたいな関係が築けています。
ーへーすごいですね。最初ってやっぱり相手にされないんじゃないんですか?何がきっかけで関係を築けたんですか?
やっぱり本を出した瞬間から変わりましたね。
ー1冊目からですか?
1冊目からですね
本田健さんなんかはそれまでは何百人何千人のうち一人だから全然覚えてもらえないですよ。
ただ「健さんのおかげで本を出すことができました」って報告してからは、それからは会う度に「一行さん、一行さん」って言ってもらえるようになりました。
ーそれまではお付き合いあったんですか?
本田健さんのセミナーに一方的に出てただけですから、向こうは覚えてないですよね。
ただ本を出した瞬間から変わりましたよ。
著者っていう立場になると相手の受け取り方が全然違います。「がんばってね」から、「すごいがんばってますね」みたいな感じに。
ーこれは情報発信してく中で失敗なんて言うのありますか?
まだ本を書く前、ブログも書く前に情報商材として、InfotopにPDFをのっけていたんですよ。
実はその当時は人前で話すなんてできないと思っていたし、人と会うのが苦手だったので情報商材だけで売上をたてようと思っていた時があったんです。
一部4000円が1万円部売れたら4000万円だ、みたいなすごい甘い考えで作ったけど、全然売れないわけですよね。
「ダイエットしたい人いっぱいいるんじゃないの」って山ほど売れると思ってました。
100万人とか200万人とかダイエットしたい人がいるうち、1万部ぐらい売れるだろうと思ってたのが全然を外れて全然売れませんでした。
そんな中で、Infotopって一時期詐欺ではないかと疑われていた時期があって、免許証とか身分証明書とか全部提出して本名でないと、出せないようになっているんですよ。
だから本名で出していたのですが、ある時、職場の後輩から飲みに行った時に「セミナー大変ですね。」って言われて、「なんで知ってるの?」って後輩に聞いたら、「自分の名前で検索してください」って言われて。
アフィリエイターたちが私の名前をWebサイトに載せていたんですね。自分の名前で検索すると、たくさん自分の記事が掲載されていてビックリしました。
ー会社にはばれずにすんだんですか?
後輩が会社には黙ってくれました(笑)。
ーそれは良かったですね(笑)
情報商材をすぐに廃止させてアフィリエイターたちにみんなに止めてくれと1件1件メールを送りました。
あれは失敗でしたね。あれは最大の失敗だったかもしれません。