様々な業界で、自分ブランドを確立している著名人にご自身のパーソナルブランディングについてインタビューする『あの人のパーソナルブランディング成功秘話』。
今回は、「週末起業」でおなじみの藤井 孝一(ふじい こういち)さんに、自分のブランドを確立するにあたり、考えたこと、実行したこと等のブランディングストーリーについてお伺いしています。
第1回は、週末起業に絞った経緯や週末起業のポジションをどのように見つけたのか、差別化をどのように考えたかなどについて
第3回では、自分ブランドを管理するために、価値を高める取組、やらないようにしていことなどをお伺いしました。
事例をいかに持っているかが肝
―自分のブランド価値を高めるために意識的に取り組んでることは何ですか。
専門家としての価値がどこにあるかというと、事例を持っているかってことだと考えています。
例えば週末起業でいうと、どれだけ週末起業で成功した人を知っているか、ということです。
さっきもメディアに取り上げられるって言う話をしましたが、メディアって別に僕の話を聞きたいんじゃないんですよ。週末起業をやっている人を紹介して欲しいんです。僕が何考えてどんなアドバイスをしているかなんて本を読めば、別に取材来なくてもわかるじゃないですか。僕の本買って、僕の許可とって載せればいいわけだから。じゃあなぜ取材に来るかっていうと、僕の話を聞きながら実際にそういうことやっている人を紹介してもらえませんかって聞くためにきてるんですよ。だから「最近は知りませんね」って言ったら、二度と声をかけてもらえなくなりますよ。価値のない人間になってしまう。専門家はそういったメディアや政府の人とかに、こういう人がいます、ああいう人がいますって言うことがをどれだけ紹介できるかっていうところで価値が決まると思うんです。だって週末起業なんてやってる人見つけようがないですからね。
―特に週末起業家は、表に出てこないですからね
そう。だから僕みたいな人を頼らないと、事例が表に出てこないですからね。そこでこういう人がいますって紹介できるのは決め手だと思うんです。その時って単なる週末起業家がいますかっていう聞き方をされるんじゃなくて“女性で”とか“誰でもできる趣味を活かしてやってる人”とか“家でサロネーゼ的にやってる人”のように結構ピンポイントで来るんです。そこにどれだけ答えられるかで専門家としての価値が決まってくると思うし、ひいてはそれが専門家としてのブランドにつながると思います。
自分のブランドと無関係の仕事は受けない
―自分のブランドを管理するためにやらないようにしていることはありますか?
取材にしても執筆にしても色々なことを受けないようにしてます。自分のブランドイメージがぶれないように、この人何やってるんだろうって思われないように、なんでもかんでも受けないようにしてます。
―今回はインタビューにご協力いただきありがとうございます。
いえいえ。メディアの人ってあんまりつてがないので、なんでもかんでもできますかできますかって聞いてくるんですよね。
例えば、この前も「ビジネススクールの格付けをやってくれ」って言われたんです。やれって言われたらいろいろ調べたり、人に聞いたりしてできると思うんですけど、「何なんだこの人は」ってなっちゃうじゃないですか。起業の支援をしながら、ビジネススクールの格付けをするとか関係ないでしょ。
あとは個人的にいろいろ趣味があって知識もあるし、個人的にやりたいなとか思うんですけど、そういうのはやらないようにしてますね。例えば、ワインが好きなので、ワインの特集で声をかけてもらう際にやりたいなと思いますけど、断ってますね。
悩みは、幸か不幸か2つのブランドが確立してしまっていること
―悩みはどんなことがありますか?
今の悩みは、ビジネス書と週末起業の二足の草鞋になっているのが良くないと思っていて統合したいなと思ってます。
コンサルティングで1本に絞りましょうって言ってて、自分の中では矛盾を感じています。(苦笑)
次回は、どのように藤井孝一氏がパーソナルブランディングを行っていったかについて直撃しています。