様々な業界で、自分ブランドを確立している著名人にご自身のパーソナルブランディングについてインタビューする『あの人のパーソナルブランディング成功秘話』。
今回は、「週末起業」でおなじみの藤井 孝一（ふじい こういち）さんに、自分のブランドを確立するにあたり、考えたこと、実行したこと等のブランディングストーリーについてお伺いしています。
第1回は、週末起業に絞った経緯や週末起業のポジションをどのように見つけたのか、差別化をどのように考えたかなどについて
第2回は、藤井孝一という専門家を広めていくための取組について
第3回では、自分ブランドを管理するために、価値を高める取組、やらないようにしていることなどについて、お伺いしました。
いろいろな方から意見やフィードバックをいただけた
―コーチや周りの方からはどんな具体的な支援を受けたんですか？
コーチから直接何かを教えてもらうということはなかったですが、コーチからの質問を通じて自分で気付きを得るんですけど、そこに良い具合に誘導してもらいました。
あと、ホームページを作る際に、ロゴとかネーミングを作成する上で、ホームページ制作してくれる人にアドバイスをもらったり、出版社の人雑誌社の人そういう人達からもアドバイスをもらったりしました。そういう意味では、具体的にはコンサルタントの支援を受けてないんだけど、いろいろな方の意見やフィードバックをいただいて形にした、という意味ではいろいろな方のお力を借りましたね。
フォーラムを作ったことと複数人で立ち上げたことがよかった
―藤井さんにとっての転機は何ですか
本を出したことが１つです。あと、あえて別のことを言うと、組織化したことが大きかったですね。
週末起業実践塾（元：週末起業フォーラム）を作り、週末起業のコミュニティとして会員制度としてやったことは、自分の価値を高める上でも役に立ちましたね。
勝手に事例が集まってきます。会費はそんなに高くないですけどあの会費を払って何もしなくても事例が集まってくる。
ああいうことをやっていると、「実は自分も週末起業をやってます」って言う人もどんどん来るようになって、そういう意味では事例集めとして、コミュニティを作ったことは非常に大きかったですよ。
イベントなんかもできるし、そこで実際に会う機会も増えますしね。これが個別に相談くる人に会って事例を増やしていくとしたら体がいくつあっても足りないじゃないですか。
年に数回イベントをやると何百人も人が来るんです。週末起業をやっている人が来るわけですよ。週末起業家の方のためにやっていたものですが、結果として私にとっても良かったと思います。
少し話がずれますが、事例集めも含め、私は森と一緒に行っていたのは良かったなと思いますよね。
1人だと1人に会っても2人ですが、2人がそれぞれ1人ずつ仲間を連れてきたら4人になりますよね。それがずっと続くわけですから。
それに2人でやればモチベーションを保ちやすいし、手が増えれば手分けしていろんなことができるし、お互いに会話する中で気づくこともあるし、自分ひとりで考えるよりも会話しながらやってた方がいろいろなものに気づくし、何より楽しいですよね。あんまり1人ではない方がいいと思いますね。
―逆にやらなければよかったことは？
小さいときほど大きく見せようとして、なんでもできますみたいなことをしましたけど、自分で自分を大きく見せようとしちゃったことは失敗でしたね。
ブランディングはシンプルにぶれずにわかりやすく
―“週末起業“を広め始めてから、週末起業が広まったのに要した期間はどれくらいですか？
メルマガを出して反響が出たのが半年くらいですね。「週末起業といえば藤井さん」となったのは、本を出したのがきっかけで2年ぐらいかかったんじゃないですかね。これで行こうと決めてからは意外と早かったですね。
―ぶっちゃけ腹くくってすぐ稼げるようになったんですか？
いや、ならないですよ。どこから稼げるようになったかっていうと、週末起業フォーラムを作ってからですね。
それまでは講演会とか原稿料とか個別の相談の1時間いくらとかだけで、全然たいしたことなかったです。
コンサルタントって大抵クライアントは企業ですよね。一方で、週末起業だと対象がサラリーマンだからあんまりフィーもらえないので、マネタイズという意味では最初苦労しました。
でも少ないところからたくさんもらうのもいいけど、たくさんの人からちょっとずつもらうのもいいかなと思って、それでフォーラムって言うのを作りました。
わずか年会費1万円ですが、それでも何千人集まれば大した収入になるから、そこでちょっとブレイクスルーしたかな。
―苦労したことは何ですか？
一つに絞ることかな。自分がこれでいこうって腹くくるまでが一番苦労したかな。
―パーソナルブランディングで、一番大切な要素って何でしょう？
シンプル、ぶれない、わかりやすいことかな。
―最後にこれから自分ブランドを構築したいと思っている方にアドバイスをください。
僕もだけど、みんな「決められない、決められない」って立ち止まっちゃってるんだけど、とりあえず決めて、やってみてダメだったら看板おろせばいいと思う。
みんなそれをやらないんですよ。名刺を作る。ホームページを作る。メルマガを始める。メルマガ読者がつかないなら、ひっこめちゃってもいいじゃないですか。やってみて売れなかったら看板ひっこめたって誰も気にもしないわけですから、やってみたらいいと思います。
僕は絞れないっていう人には、「あみだくじでもなんでもいいから決めてやってみて、数か月やってダメだったら次のに進めばいいじゃん」て言うんですよ。
悶々と考えているよりも走りながら行動する、ということですね。
今日はどうもありがとうございました。