パーソナルブランディングと似たような言葉で「セルフブランディング」という言葉もあります。
この記事では、両者に違いがあるのかを解説します。
なお、Wikipediaでは、パーソナルブランディングとセルフブランディングをまったく違うものとして扱っています。
しかし、そもそもWikipediaでのパーソナルブランディングの定義が間違っているため、Wikipediaで書かれている違いも間違っています。
この記事では、Wikipediaへの問題提起の意味も含めて、パーソナルブランディングとセルフブランディングは違うものなのか、について解説します。
結論から言うと、パーソナルブランディングとセルフブランディングは同じ意味です。
Wikipediaでの意味
Wikipediaでは、パーソナルブランディングを
パーソナルブランディング (PersonalBranding) は企業や組織に所属している「個人」が、組織の中の「個」として、組織のイメージ向上を目的としてプロモーションすること。
(2016年12月10日時点)
としています。そして、セルフブランディングとの違いについて、以下のようにしています。
セルフブランディングとパーソナルブランディングとではブランディングの目的が異なる。セルフブランディングの目的は「認知度の獲得」に比重を置く。対して組織の中の個として行うパーソナルブランディングは、「所属組織のイメージ向上」を目的とする。
似ているようだが、セルフブランディングは背負うものが無いため過激な手段で認知度獲得を行うことも可能である。短期間で認知獲得を行える可能性があるが、炎上するリスクも高くなる。
しかし、守る物が存在するパーソナルブランディングは、自然と発信する情報等も組織を意識したものとなる。過激な発言となりにくいため、ネット上で注目を集めるには時間がかかり、そのため短期間での認知獲得の効果は得づらいが、実直な情報発信は信頼獲得に繋がる。
(2016年12月10日時点)
上記の通り、「パーソナルブランディング」と「セルフブランディング」は、全くの別のものとして扱われています。
- パーソナルブランディング:企業や組織に所属している「個人」が、組織の中の「個」として、組織のイメージ向上を目的として、ブランディングする
- セルフブランディング:企業や組織に所属しない「個人」が、自らをメディア化し、自らの力でプロモーションする
Wikipediaの間違い
Wikipediaでは、
「パーソナル=企業や組織の中の個人」
「セルフ=企業や組織に所属しない個人」
としていますが、Wikipediaのパーソナルブランディングの意味自体が間違っています。
『パーソナルブランディング』を書いたPeter Montoyaが言う「パーソナルブランディング」は、企業や組織に所属する、しないに関わらず、「個」をブランディングすることです。
なので、Wikipediaのパーソナルブランディングの意味自体が間違っています。
(Wikipedia自体も一般の人が意味を記載しているので、当然誤りはあります。)
では、パーソナルブランディングとセルフブランディングに違いはあるのか
では、パーソナルブランディングとセルフブランディングに違いはあるのかについて考えるにあたり、世間での使われ方を見てみると、現状、書籍やブログを見ていると、各々が自由に使っている状況です。
「パーソナルブランディング」と「セルフブランディング」という言葉を意識して使い分けている人は非常に少ないように思えます。
ただ、セルフブランディングの方が、ソーシャルメディアでの露出を通してブランディングするという意味で使われていることが多いようです。
そうは言っても、明確に使い分けているのではなく、パーソナルブランディングもセルフブランディングも「個」をブランディングすることですので、パーソナルブランディングNaviでは「パーソナルブランディング」も「セルフブランディング」も同じ意味合いで扱います。
まとめ
「パーソナルブランディング」と「セルフブランディング」は、本質的には一緒です。
パーソナルブランディングNaviでは、「パーソナルブランディング」も「セルフブランディング」も同じ意味合いとして扱います。