真のパーソナルブランディングとは

真のパーソナルブランディング
「パーソナルブランディングって、最近よく聞くけど、どういうことだろう」
「パーソナルブランディングの具体的な手順を知りたい」
「どうすれば、自分をブランド化できるんだろう」

この記事はそんな方へ向けて書いています。
パーソナルブランディングNaviのメインテーマである、「パーソナルブランディング」について、概要を1ページで整理しました。
このページだけでもパーソナルブランディングの全体像が理解できるようになっています。
より詳しいことについては、各分野の詳細ページで、各分野の専門家がノウハウを紹介しています。
あなたの興味がある部分、自分に不足しているなぁと感じる部分については、ぜひ各分野の専門家の記事をご覧になることをおススメします。

なお、
「どうしたらパーソナルブランディングを構築できるのか」
「前置きはいいから、パーソナルブランディングを知りたい」

と思って、このページをご覧いただいている方もいると思います。

パーソナルブランディングの構築手順を知りたいということは、以下の目次で「パーソナルブランディング構築手順」をクリックしていただければ、パーソナルブランディングの手順をご覧になれます。
(ただし、「パーソナルブランディング」という言葉自体、人によって解釈が様々なので、「自分ブランド構築編集部」の考える「パーソナルブランディングとは」も読んでいただきたいなぁと考えています。)
前置きが長くなってしまいましたが、本題です。

パーソナルブランディングとは

「パーソナルブランディング」という言葉は、人によって解釈が様々で、ネット上でもいろいろな意味で使われています。
言葉の定義があいまいだと、パーソナルブランディングにより目指す方向性にも齟齬が生じるので、パーソナルブランディングNaviで考える「パーソナルブランディング」について、定義します。
また、パーソナルブランディングと同様の意味で使われるセルフブランディングについても説明します。

パーソナルブランディングの定義

パーソナルブランディングとは、個人や起業家がプロフェッショナルとして、または個人として、自分のバリュープロポジション(自分ブランドが相手に提供できる価値)を明確にし、それをはっきりと伝えることで自分を差別化し、集団から抜きんでるプロセスです。また、具体的な目標を達成するために、そのプロポジションを一貫性のあるメッセージとイメージを使って、複数のプラットフォームで展開することです。
もっとわかりやすく言うと、「〇〇と言えば、『●●( あなたの名前)さん 』と相手の頭の中に浮かび、選ばれるようにすること」。
つまり、パーソナルブランディングとは、「●●さんだから、お願いする」と選ばれるという状況を作り出すための方法論です。

ブランド、ブランディング、パーソナルブランディングの用語について、ご興味がある方はこちらをご覧ください。

ブランド、ブランディング、パーソナルブランディングとは
今回は、パーソナルブランディングについて正しく理解していく事から始めていきましょう。 その前に、"ブランド"、"ブランディング"という言葉...

そもそも私たちは、既に自分という(広義の)ブランドを持っています。
しかし、多くの人が、自分の強みをわかっていなかったり、自分を活かせる領域をわかっていなかったり、価値が明確にできていなかったり、とても技術力が高い人であってもその価値を伝えられていないことから、「〇〇と言えば、●●さん」のポジションを取ることができていないのです。

そこで、自分の目指す姿、自分の強み、顧客のニーズ、競合の状況等を戦略的に考え、自分が目指し一番輝く理想の自分ブランドを見つけ、良さをしっかり伝える必要があるのです。
また、お客さんからの「期待」に応えられるように、専門領域で経験を積み、スキルを磨いていかなければなりません。

理想の自分ブランドを見つけ、伝え、継続的に価値を高めていく、一連の活動をパーソナルブランディングと定義します。

他のパーソナルブランディングを紹介しているサイトでは、伝えることをメインにしているページが多いですが、パーソナルブランディングNaviでは、伝えることももちろん大事ですが、それと同じくらい(もしくはそれ以上に)一番輝く理想の自分ブランドを考えることが大事だと考えています。

「セルフブランディングとパーソナルブランディングって違うの?」と感じる方はこちらの記事をご覧ください。

パーソナルブランディングに対する誤解

パーソナルブランディングやセルフブランディングという言葉に対して、嫌悪感を抱く人もいると思います。

ブランディングという言葉の印象の問題なのかもしれませんが、「ブランディング=自分を良く見せよう」というような、表面的な部分ばかりに重きが置かれていたり、「ブランディングさえできれば、ビジネスがうまくいく」、というような書き方をされていたりすることも多くあります。

また、過剰なPRをしているホームページや、パーソナルブランディングするためには「こんなPRが必要です」と語っているホームページを見て、
「自分は嘘をついてまで、過剰にPRしたくない」
「ブランディングするには、あんなに露出しないといけないのか」

と感じるのではないでしょうか。

当然のことですが、ビジネスの世界で勝負するには、勝負できるだけの知識、経験、スキルが必要です。
それがなくて、見た目だけ良さそうに見せて、お客様がサービスを受けたら、どうなるでしょうか。
ブランドは「期待」されます。実際の商品・サービスが期待と同じもしくは期待より大きいと、満足してもらえます。しかし、実際の商品・サービスが期待にそぐわなかった場合、どうでしょうか。失望となります。

なので、ブランディングさえできれば、ビジネスがうまくいく、ということはありません。
(もともとの実力があり、その上でブランディングの一部としてプロモーションすることで、ビジネスがうまくいく、ということはあります)

ただ、こういった風潮が広がり、世間一般でパーソナルブランディング(セルフブランディング、自分ブランディング)に対して、悪いイメージで捉えられてしまうことを非常に残念に思います。

「パーソナルブランディング」という考え方、方法論自体は、これからビジネスの世界で生きていくためには、必要不可欠です。

パーソナルブランディングNaviは、このような悪いイメージを払しょくできるように、内容を充実させるとともに、正しい理解を浸透させていきたいと考えています!

なぜパーソナルブランディングが必要か

では、なぜパーソナルブランディングが必要なのでしょうか。
パーソナルブランディングの必要性について、知っていただきたいと思います。

パーソナルブランディングはどんな人にとって必要か

個人で活躍するプロフェッショナル(弁護士、税理士、コンサルタント、コーチ等)

なぜパーソナルブランディングが必要になっているのかというと、今の時代は同じような商品・サービスがあふれている中で、お客さんに自分の商品・サービスを選んでもらう必要があるからです。

例えば、離婚問題を抱えている人が税理士さんを探しているとします。
ただ税理士さんも日本中に約75,000人いると言われています(2016年3月末時点)。
ほとんどの方が税理士さんの違いがわかりません。だから、誰に頼んだらよいか、わからないんです。
インターネットがなかった時代は、知り合い、紹介やクチコミで仕事を頼まれたこともあったと思います。
しかし、インターネットで比較できるようになり、一般の人はホームページを見て、税理士を選ぶ時代になりました。
選んでもらうためには、他の税理士さんと、どう違うのか、何が得意なのか、が明確に伝わっていなければなりません。

そうでなければ、価格で決められてしまいます。
例えば、税理士さんを探していて、AさんとBさんがいるとします。
AさんとBさんの能力的な違いが判らず、Aさんは年間10万円、Bさんは年間30万円だけわかっています。多くの人がAさんに頼むでしょう。

そのために、他の税理士とどう違うのか、何がウリで、どんなことに悩んでいる人の役に立てるのかという差別化戦略を考え、かつ、それを知ってもらって、選んでもらわなければいけないわけです。
そのための方法論である、パーソナルブランディングが必要なのです。

企業に勤めるビジネスパーソン

企業に勤めるビジネスパーソンにとっても、パーソナルブランディングが必要な時代になっています。
会社という組織は、誰かがいなくなっても、他の人が対応できるように、標準化できる業務は標準化しています。
極端なことを言えば、もしあなたがいなくなっても、組織が回るようになっています。

以前は、サラリーマンであれば、終身雇用制に守られていたため、60歳まで働き続けることができました。
しかし、終身雇用制が崩壊しつつある今、企業に勤めるビジネスパーソンであっても、いつ会社に見放されるかわかりません。
また、会社勤めをしていると、自分の希望通りにいかない場合もあるでしょう。
個人のスキルを磨き、自分ならではの強みを明確にして、伝えていくことで、自分の力でビジネス社会を生き抜く必要があります。

パーソナルブランディングの効果・効用

自分ブランドを構築でき、「●●さんだから、お願いする」と選ばれるという状況が作り出せれば、

自分ブランドがない場合のことを考えてみます。

自分ブランドがないと、価格競争に巻き込まれ、安い価格で仕事を受けてしまう

多くの仕事をしなければならないため、1つ1つの仕事の品質を高めることができない

自分の能力を高めることができない

価格競争に巻き込まれ、安い価格で仕事を受けてしまう に戻る
という負のスパイラルに陥ってしまいます。
一方で、自分ブランドが構築できれば、
自分ブランドがあるから適切な価格で仕事を行うことができる

仕事の品質を高めることができる

お客様に満足いただく、自分の能力を高めることができる

評判が高まる

自分ブランドが高まる

自分ブランドがあるから適切な価格で仕事を行うことができる に戻る

という正のスパイラル(好循環)となり、自分ブランドがあなたの目指す目標を達成するための強力な力となってくれます。

また、その結果として、次のようなメリットもあります。
・価格競争に巻き込まれない
・高リピート率を維持できる
・紹介を生みだす

パーソナルブランディングでは、できないこと

ただ一方で、パーソナルブランディングでは、なしえないことがあります。
前述したPeter Montoyaは、著書『パーソナルブランディング』において、次のことはパーソナルブランディングでは実現できないと言っています。

能力不足を補う

自分ブランドが構築できたからといっても、自分の能力不足を補えるわけではありません。むしろ自分ブランドが機能するためには、あなた自身の能力が素晴らしくなければなりません。もしあなたの能力やサービスが二流であれば、それはいずれ悟られてしまいます。すると、お客様に悪い印象を与えてしまい、その結果は悪い方向に向かってしまいます。

有名人になる

自分ブランドを構築することができれば、自分のターゲットに対して、好印象を与え、頭の中で浮かぶようになります。
しかし、あるターゲット層の中で有名になることがありますが、必ずしも世間一般で有名人になるわけではありません。

自分ブランドのみで目標に到達する

パーソナルブランディングは、目標に到達するためのあくまで手段です。
自分ブランドを構築しただけでは、自分の目標を達成することはできません。

自分ブランド構築手順(パーソナルブランディングの手順)

いよいよパーソナルブランディング(=戦略的に理想の自分ブランドを構築する方法論)の全体像について示します。

ブランドはどのように構築されるのか

ブランド、ブランディング、戦略的ブランド・マネジメントの研究において、国際的なリーダーの1人として知られる、ケビン・レーン・ケラー教授は、強いブランドを構築するためのブランド・レゾナンス・モデルを提案しています。
ブランド・レゾナンス・モデルでは、ブランド構築のプロセスを下図のようなピラミッド構造で説明しています。
ピラミッドは、4つの階層(ステップ)と6つのブランド構築ブロックに分かれており、強いブランドを構築するには、理性的ルート(左側)と感情的ルート(右側)の2つのルートから、頂点に達することが必要であるとしています。

ブランド・レゾナンス・モデル

第1段階は、ブランドの認知を高めることです。名前や顔を知らなければ印象も形成されないように、強いブランドを目指すには、まず認知度を高めるための顕現性(セイリエンス)が必要となります。
第2段階は、ブランドの特徴について知ってもらうことです。ブランドの特徴の中には、頭で理解する特徴(パフォーマンス)もあれば、心でとらえられる表象(イメージ)もあります。
第3段階は、肯定的な評価を獲得することです。肯定的な評価にも、頭で考える評価(ジャッジメント)と、心で受け止める感覚(フィーリング)があります。
第4段階は、ブランドとの間に強い関係性を構築してもらうことです。この段階は、ブランドと共鳴するという意味で、レゾナンスと命名されています。

なお、「ブランド・レゾナンス・モデル」の詳細については、別途記事をご覧ください。

では、どのような手順でパーソナルブランディングを行えばいいのでしょうか?

ブランド・レゾナンス・モデルでわかるとおり、(専門的には、「ブランド・エクイティ」を構築することになる)第1段階の「認知を高める」にしても、第2段階の「特徴を知ってもらう」にしても、第3段階の「肯定的な評価を獲得する」にしても、「伝える」ことが必要になります。
さらに、伝えるだけではなく、頭で「あ、このブランドは他とはこの部分がこのように違うから、こっちの方がいいな」と論理的に理解してもらってポジティブな印象をもってもらうことと、心で「あ、なんかいいな、共感する」のように感情的にもポジティブな印象を持ってもらう必要があります。

そこで、戦略的に自分ブランドを構築するために、選ばれる自分ブランドを見つけ、自分ブランドイメージを創った上で、伝えていきます。
(巷で言われるセルフブランディングには、選ばれる自分ブランドを見つけたり、ブランドイメージを創る要素がなく、ただ単純に目立つことを目的としたプロモーション(宣伝文句やキャッチーなセールスライティング等)を行っているように感じます。)

以上を踏まえ、パーソナルブランディングは、次の5つのプロセスからなります。

パーソナルブランディング手順

1.理想の自分ブランドを見つける

選ばれるブランドになるためには、知ってもらうだけでなく、お客さんに頭で「自分にとって価値がある」、と同時に心で「なんかいいな」と思ってもらえなければなりません。

頭で「自分にとって価値がある」と思ってもらうためには、自分のスキルや経験等の強み、提供できる価値、自分の想い、目標、競合他者の強み、顧客のニーズ等を踏まえて、自分が優位になる(競合優位性がある)分野を見つけます
分野を決定することをブランド・ポジショニングと言います。

また、心で「なんかいいな」と感情的価値を感じてもらうことは、様々な要素の上に成り立っており、当人の選り好みの部分にあたるので、一概に何かを基準にして獲得できるというものでもないのが難しい部分です。
ただ、「自分の商品・サービスを通じて、お客さんにどうなってほしいか」という自分の理念というのが、最高の感情的価値を提供できるのではないかと考えています。

ブランド・ポジショニングを決定するには、以下の5つのSTEPで考えます。また、理念というのもポジショニングを検討するにあたって、同時に考えていきます。
(ただし、一般的なSTEPであり、専門家ごとに考え方がありますので、それぞれの専門家の記事を読んでみて、ご自身にあいそうな専門家の考え方を取り入れる方法もあります)

  • 自分の想いを明確にする
  • ターゲットを選定し、顧客のニーズを把握する
  • 競合(ライバル)を分析する
  • 自分自身を分析する
  • ブランド・ポジショニングを確立する
  • ターゲットを選定し、顧客のニーズを把握する

    日本で唯一の技術を有するなど、特殊な能力がある場合を除いては、まずは、ターゲットを絞ります。しかし、ターゲットを絞ることに皆さん抵抗があります。ターゲットを絞ると顧客の総数が少なくなり、売り上げが減るのではないかと心配するからです。
    ただ自分がお客さんの立場になってみると、ターゲットを絞る必要性がよくわかります。

    たとえば、あなたが40代男性でダイエットしようかなと思って本屋さんに並んでいるとします。本棚には、「みんなのダイエット本」と「40代男性のためのダイエット本」があったときに、どちらをめくってみたいと思うでしょうか。

    おそらく後者を選ぶと思います。
    と同時に、万人受けすることは難しいこと、ターゲットを絞ることの重要性を体感できたのではないでしょうか。

    ターゲットを絞ることにより成功している方で、パン屋さんに特化した税理士さん=河原治さんという方がいらっしゃいます。税理士さんというと、お金と数字に強いということはわかるが、違いがよくわからない、選び方の基準がわからない、自分に合っているかどうかがなかなか判断しづらい職業です。
    河原さんは、顧客リストとサービス内容を細分化した結果、ターゲットをパン屋に絞りました。パン屋さんに特化して、複数のパン屋さんの共通の問題に対峙することができ、その解決方法として「儲かる現金管理ノート」を開発したことでスキルの面でも差別化も成功したそうです。また、メディアにも取り上げられ大成功しています。

    ターゲットを絞るにあたり、顧客を分類分けして、その中で自分がターゲットとする区分を決定します。
    ターゲットを選ぶ際には、競合が弱いポジションを狙うやり方と、自分の上位顧客を狙う方法があります。
    ターゲットの絞り方としては、性別、収入、年齢層、職業、ライフスタイル、業界、規模などで分けることができます。
    ある程度実績を上げられている方は、ご自身のこれまでお取引した顧客を分析してみて、自分にとっていい顧客はどんな人であったかを分析してみてください。また、顧客に直接いろいろなことを訊いてみることをオススメしています。直接質問して顧客の情報を集めて下さい。そうすることで、顧客の考え、悩み、ニーズをつかむことができるようになります。

    ここで紹介しているターゲットの絞り方は、代表的なものの1つです。より詳しく知りたい方は、各専門家の記事をご覧ください。
    ⇒ターゲットの選定について知りたい方はこちらから

    競合(ライバル)を分析する

    孫子の兵法に「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」とあるように、敵についても味方についても情勢をしっかり把握していれば、何度戦っても敗れることはありません。
    自分のポジションを決めるには、「自分の業界には、こんな競合がいて、それぞれこういう特徴がある」ということを語れるくらい詳しくなる必要があります。
    それを理解した上で、自分のポジショニングを決定するのです。
    そこで、自分のターゲットとなる領域において、自分の競合となるライバルを分析します。
    自分がターゲットとしている戦場には、どんな競合がいるのか、とその競合の特徴について分析します。

    分析にあたっては、競合の「機能的価値」と「感情的価値」と「独自資源」を分析します。
    機能的価値というのは、その人が提供する本質的な価値のことです。
    その人の提供する商品やサービスは、どんな頭で理解していいことがあるのかです。
    例えば、おいしいハンバーグを焼くことができるとしたら、機能的価値というのは、「ハンバーグのおいしさ」になります。それに対して、「独自資源」というのは、おいしくハンバーグを作ることができるスキルがその人の独自資源となります。

    一方、感情的価値とは、商品、サービスに対する表象(イメージ、印象)です。
    機能的価値が実際に使えるかどうかでなく、その人に対する印象、イメージが良いか悪いかという価値のことです。

    感情的価値は、様々な要素の上に成り立っており、当人の選り好みの部分にあたるので、一概に何かを基準にして獲得できるというものでもないのが難しい部分です。
    その中でも分析する際にわかりやすいのは、次のような要素です。
    ・本を出版しているから詳しそう
    ・事業に対するこだわりが好まれそう
    ・パン屋さんに特化しているからパン屋の経営に詳しそうだ
    感情的価値を伝えようしている競合であれば、ここは感情的価値を伝えたいのかなと考え、スタンスを分析します。

    自分自身を分析する

    自分の知識・経験・スキルを棚卸する

    自分の強みを把握するために、自分の知識・経験・スキルを棚卸します。
    あなたの成功体験、苦労して解決した経験、資格、お客さんに褒められたこと、実績をリストアップします。50個ほどリストアップするとよいでしょう。

    自分の想いを明確にする

    意外と難しいかもしれません。
    自分はビジネスをやっていくことで、お客さんにどうなってほしいのか、自分がビジネスをやっているのはなんの目的なのか。
    それがブランドのコアとなり、自分のブランドのコンセプトになります。

    ブランド・ポジショニングの明確化と確立

    顧客のニーズ、競合の強み、自分の強みを踏まえて、自分のポジショニングを決定します。
    優れたブランド・ポジショニングは、そのブランドが何なのか、どのようにユニークなのか、他の強豪ブランドとどの点が類似しているのか、なぜ顧客がそのブランドを選ぶべきなのかが明確になっています。
    ブランド・ポジショニングを決定するには、以下の4つの要素を決定します。
    (ポジショニング・マップを作成することもありますが、ここでは割愛します。ポジショニング・マップをについて知りたい方はこちらをご覧ください。)

  • 戦場(ターゲットと競合)を決める
  • 競合他者との類似化ポイントを決める
  • 競合他者との差別化ポイントを決める
  • 戦場(ターゲットと競合)を決める

    ターゲットの選定と競合の分析で、ターゲットや競合は把握できます。
    ただし、自分の分析を行ったうえで、改めてターゲットを選定しなおす、競合分析を踏まえて、ターゲットを見直すというのは十分にあり得ます。このステップは、1回検討してみて終わりというわけではなく、「誰の役に立てるのか?」「どこが自分の強みが一番いかせるのか?」を考えます。

    競合他者との類似化ポイントを決める

    「差別化」はよく聞くかもしれませんが、類似化はあまり聞く機会がないかもしれません。
    むしろ「他と似ているところを決めるのって、必要なの?」と思われるかもしれませんが、実は類似化ポイントを考えることも大事なのです。

    類似化ポイントというのは、競合ブランドの差別化ポイントを弱めることができるために重要です。
    競合ブランドが強みにしていることに対して、「それ自分もできますよ」と言えることで、競合ブランドの潜在的な差別化ポイントを相殺することができます。
    また、競合ブランドができることが自分ブランドにはできないと思われてしまうことで、「自分ブランドを良くない」もしくは「問題がある」と思われないようにすべきなのです。

    競合分析により、他者の強みが把握できています。
    その強みに対して、自分は対抗できるのか、足りないのであれば何が必要かを把握します。

    競合他者との差別化ポイントを決める

    自分が競合と比べて、勝ることができるポイントを決定します。
    他との違いを明確に生み出すこと(差別化)で選ばれるようになるわけです。
    ビジネスをするのであれば、差別化がまずできていないのであれば、そもそも話になりません。差別化ポイントがなく、同じように見えているかぎりは、「価格」で選ばれるようになるからです。

    差別化のポイントの視点としては、次の3つの視点があります。
    ・機能軸
     ⇒知識やスキルの面で勝っている等、能力面で差別化する方法です。
    ・手軽軸
     ⇒素早い対応、コストが安い、等で差別化する方法です。
    ・密着軸
     ⇒愛想がいい、痒い所に手が届く等、の顧客に密着度で差別化する方法です

    また、自分のできることを組み合わせることで、差別化を図るという方法もあります。
    例えば、「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」の著書である山本ケイイチさんは、トレーナーであることと、経営者やエグゼクティブのクライアントを多く持っていることが他のトレーナーと違っていました。そこで、「できるビジネスパーソン」×「トレーニング」という掛け算で、他のトレーナーと差別化を行いました。

    差別化については、奥が深い分野です。専門家の記事をご覧ください。

    2.自分ブランドイメージを創る

    理想の自分ブランドが決まったら、自分ブランドのブランドイメージを創ります。
    ケラー教授は、著書「戦略的ブランド・マネジメント」において、ブランドを創造する鍵となるのが、製品を特定し別の製品と識別する名前、ロゴ、シンボル、パッケージ・デザイン、あるいはその他の標識等である、と言っており、このブランド要素を決定するフェーズになります。
    自分ブランドでは、自分ブランドを説明するパーソナルブランドステートメント、肩書き、プロフィール、イメージカラー、外見、プロフィール写真を用意します。

    自分ブランドのPBS(パーソナルブランドステートメント)

    ポジショニングや自分ブランド・コンセプトを踏まえて、自分ブランドを一言で伝える表現です。
    「パーソナルブランディング」で紹介されている例としては、

    エコフレンドリーな建築家

    があります。

    プロフィール

    プロフィールとは、その名のとおり、あなたに関する情報です。あなたがパーソナルブランディングで売り込むのは自分自身です。自分という人間はどんな人間なのかをセルフメディアを利用して知ってもらいましょう。プロフィールは、今後コンテンツがどんどん拡大していったとしても、最も大切なコンテンツです。

    例えば、あなたのブログを知らずに、はじめてのブログ訪問者はどこからやってくるのか?

    その多くは、
    ・知りたい情報を調べるために、Yahoo!やGoogleなどの検索から来る人
    ・ソーシャルメディアや他ブログのリンクなどから、タイトルや説明文などを見て、なんとなく来る人
    になると思います。

    具体的な情報を求めてきた人。なんとなく来た人。
    どちらもブログの記事を読んで、価値を感じたとき、こんな風に思うのではないでしょうか?
    「この記事を書いた人って、どんな人だろう?」
    そう感じた読者は、プロフィールを探すでしょう。

    はじめてのブログ訪問者は、まだ少し興味を持ったに過ぎません。
    その少しの興味から、濃い読者になってもらえるかどうかは、プロフィール次第と言っても過言ではありません。

    プロフィールで、納得や共感してもらい、「今後も情報を知っていきたいな」と思ってもらえるかどうか、が判断されてしまう。
    その重要な役目を持つのがプロフィールです。

    セミナーを開催する場合においても同じです。
    セミナーのタイトルに興味を持った方が次に何を見るかというと、プロフィールです。
    「この人から教えてもらう価値があるだろうか」と判断するのです。
    その意味でもプロフィールは、非常に重要です。

    プロフィールの作り方に関して詳しく知りたい方は、各専門家の記事をご覧ください。
    ⇒プロフィールの作り方について知りたい方はこちらから

    イメージカラー

    ある人の性格を表す際に「その人のカラー」という表現がありますが、文字通り色はイメージそのものでもあります。

    「色」というのは、消費者がブランドに対して最初に知覚するものであり、その色に対する知覚こそが、ブランドに愛着を抱く起点になるというのである。
    また、色ごとにイメージ効果を持っています。
    例えば、は、活力を感じ気持ちを前向きにさせたり、熱や暖かさを感じさせたりするイメージがあります。
    自分の理想のブランドのイメージと色のイメージがあうと、自分のブランドイメージが伝わりやすくなります。
    例えば、「親しみやすい」という自分ブランドであれば、オレンジ色を選択するなどです。

    ブランドカラーの決定は、単なる選択ではなく、以後ブランドの全ての局面につきまとう重要な決定です。
    ブランドカラーの選択においては、次の3つの要素を考慮しましょう。

    1)ターゲット層となる消費者がどんな感情を欲しているかを理解する
    2)自分ブランドのイメージに合った「色」を選ぶ
    3)パーソナルカラーを意識する

    また、パーソナルカラーという概念も知っておくとよいです。
    パーソナルカラーとは、その人の生まれ持った色(肌・髪・瞳・頬・唇など)と雰囲気が調和した色(=似合う色)のことです。 人それぞれ個性が違うように、似合う色もそれぞれ違います。

    ちなみに、ブランドというと、情熱的な意味で「赤」を使う方が多いですが、「青」(「信頼」、「知的」、「安心」)をイメージカラーとして、サイトのメインカラーとしています。
    としている理由は以下の通りです。

  • パーソナルブランディングNaviは、見せ方だけを良くするものだという、悪いイメージで捉えられることもある、パーソナルブランディング(セルフブランディング、自分ブランディング)の悪いイメージを払しょくできるように、見せ方ではなく中身や自分の強みを活かすことができる専門領域を見つけることが大事である、ということメッセージしたいため、情熱的というより、「知的」、「安心」という印象を伝えたい。
  • 客観的に専門家の記事を配信していくことで、「知的」、「信頼感」を得てもらいたい。
  • イメージカラーに関して詳しく知りたい方は、各専門家の記事をご覧ください。
    ⇒・イメージカラーについて知りたい方はこちらから

    第一印象、外見で損をしない

    人と人の関係が上手く行くか否かは、第一印象によって大きく左右されてしまうと言われています。これを心理学的には「初頭効果」といい、初めての印象で良くない印象を与えてしまった場合、それを挽回するのには時間がかかってしまうという場合も少なくありません。

    (蛇足ですが、かつて人間は野生の中で食うか食われるかの生活をしており、ほんの数秒の判断で他の動物から食べられてしまったり、逆に獲物を逃してしまったりする、ということが日常茶飯事でした。この「初頭効果」はこうした原始時代に身につけた習性の名残りであると言われています。

    ご存知の方も多いかと思いますが、メラビアンの法則では、人間の第一印象を構成する要素を「視覚」「聴覚」「言語」の3つに大別しており、その内訳は55%が「視覚」、38%が「聴覚」、7%が「言語」とされています。

    特に初対面での第一印象は、まさに「見た目」で決まると言っても過言ではないでしょう。
    ですから、外見や立ち振る舞いを、より良く見せるように意識する必要はあると思います。

    ただし、第一印象や外見の見せ方がよくても、中身がなければ意味がありませんので、そこは、勘違いをしないようにしてください。

    外見に関して詳しく知りたい方は、各専門家の記事をご覧ください。
    ⇒・外見について知りたい方はこちらから

    プロフィール写真

    ホームページやブログで、プロフィール写真がはっきり出ている方が、読者の方からの信用が高まります。
    一方で、ホームページやブログでは、プロフィール写真で、好き嫌いを判断されてしまうことがあるほど重要です。
    また、プロフィール写真では、1枚の画像で、表情や服装だけでなく、ボディランゲージ等様々な情報を伝えてくれます。
    例えば、性別(男性)、年齢、身長、体形、雰囲気、セミナー講演中の写真であれば講演の仕事をしているだな、などあえて自分で言わなくても写真がその情報を読者に伝えてくれます。
    そしてそれが信頼や親近感にも繋がっていきます。

    自分のブランドイメージが伝わるプロフィール写真を用意しましょう。
    なお、プロフィール写真は、自分で撮るのとプロに撮ってもらうのとで、クオリティが全く違います。

    なお、中身だけで勝負したいという方については、あえて写真を載せないという方法もあります。

    プロフィール写真に関して詳しく知りたい方は、各専門家の記事をご覧ください。
    ・プロフィール写真について知りたい方はこちらから

    3.自分ブランドを伝える

    ブランドとは、見込み客に認識されて初めてブランドとなりえます。
    自分ブランドを認識してもらうために、自分ブランドを効率的かつ効果的に知ってもらえるような戦略を考え、自分の情報発信を行うことができるメディアを用意して自分のブランドを伝えます。
    また、独自のウリがあり、しっかり情報発信ができていれば、雑誌、テレビ、ラジオ等のマスメディアに取り上げられることもあります。出版という強力な伝達手段もあります。
    オンラインとリアルの両方のメディア・ツールを紹介していきます。

    セルフメディアを持つ

    オンラインでのメディア・ツール

    インターネットで自分ブランドを伝えるメディア・ツールとしては、次のようなものがあります。

  • ホームページ
  • ブログ
  • メールマガジン
  • 各種SNS(Twitter、Facebook、Instagram、etc)
  • これらは、すべてを使わなければいけない、ということではありません。ご自身のお客様が何を使っていることが多いか、ということを考えて利用するツールを選択しましょう。

    オンラインでのメディアやツールに関して詳しく知りたい方は、各専門家の記事をご覧ください。

    ・セルフメディア戦略に関して知りたい方はこちら
    ・ホームページに関して知りたい方はこちらから
    ・ブログに関して知りたい方はこちらから
    ・メールマガジンに関して知りたい方はこちらから
    ・Twitterに関して知りたい方はこちらから
    ・Facebookに関して知りたい方はこちらから
    ・Instagramに関して知りたい方はこちらから
    ・その他のツールに関して知りたい方はこちら

    リアルでのメディア・ツール

    インターネットを介して、コミュニケーションをとるのも良いのですが、自分のことを知ってもらうには、やはりどうしても限界があります。
    実際に会って話をしてみる方が、より深く、しっかりと相手のことを知ることができます。逆に、相手も自分という人間を知ってもらうことができます。
    例えば、好きな人とのコミュニケーションについて想像してみてください。LINEでやり取りするだけの関係よりも、実際会って遊びに行く方が、相手に近づけた!と感じますよね?これと同じで、ネットが発展した今でも、リアルで会う、というのは相当大事なことなのです。

    リアルで自分のことを知ってもらう方法としては、
    ・セミナーを開催する
    ・交流会等のイベントに参加する
    ・セミナーに参加する(ただし、他の方のセミナーで売り込みをしないように。嫌われます)
    ・紹介してもらう
    などがあります。

    会う際に、自分を知ってもらうためのツールとしては、次のようなものがあります。
    ・名刺
    ・パンフレット
    ・メディアキット

    リアルでのメディアやツールに関して詳しく知りたい方は、各専門家の記事をご覧ください。

    ・名刺に関して知りたい方はこちらから
    ・セミナーに関して知りたい方はこちら
    ・メディアキットに関して知りたい方はこちら
    ・オフラインでの活動方法に関して知りたい方はこちら
    ・セミナー開催について知りたい方はこちら

    マスメディアと上手に付き合う

    雑誌、テレビ、ラジオ等のマスメディアとも上手に付き合っていければ、より広いマーケットに自分を届けていくことが可能となります。
    マスメディアに取り上げられるようになると、知名度が上がります。また、知名度が上がることで、「安心感・信頼感」を相手に与えることができるからです。

    では、どのようにすれば、取り上げられてもらえるか。
    編集者や記者の方は、いつも「おもしろいトピックはないか」と考えています。
    セルフメディアは、ある程度認知されると、編集者や記者にチェックされるようになるので、強みや特徴が見えている人であれば、そのうちに「取材させてほしい」と声がかかるようになります。

    本を出版する

    出版は、最高のブランディングツールです。
    出版することで、個人としての信用を高め、自分のコンテンツを多くの人に届けることができます。
    ただし、出版することが目的になっている人もいますが、好ましくありません。
    出版することで、どこに向かっていきたいか、という戦略が必要です。
    重要なのは、あなたの理念です。本を出すことを目的にするのではなく、「あなたが本を通じて世間に伝えたいことは何か」ということを本気で考えないといけません。

    4.自分ブランドの価値を高める

    選ばれる自分ブランドであり続けるために、ライバルが出てきてもライバルに打ち勝つために、プロフェッショナルとしての自分ブランドの価値を高めなければなりません。。
    自分ブランドの価値を高めるためには、専門知識、スキル、経験を蓄積し成長を続ける必要があります。(現在の自分のスキルを客観的に評価し、不足している専門知識、スキル、経験があれば、身に付けていくことで自分ブランドを高めていきます。)
    成長を続けることで、ライバルと差をつけていってください。

    また、限られた資源である時間を有効に使うことで、価値を高める取り組みを行うことができるので、仕事を効率的に行い、時間を削減することも大事なスキルの1つです。
    仕事効率化に関する情報も提供しています。

    ⇒自分ブランドの価値の高め方に関して知りたい方はこちら
    ⇒仕事の効率化に関して知りたい方はこちら

    5.自分ブランドを管理する

    あなたのブランドは、あなた自身を反映したものでなければなりません。年を重ねるにつれて、あなたは成長し、成熟し、発展していきます。あなたのブランドも同様に成長し、成熟し、発展していくでしょう。
    情熱の対象や状況が変われば、ブランドの定義も見直す必要があります。大企業が消費者や時代の流れに合わせてブランドメッセージを修正してきたように、個人も定期的に自分ブランドやホームページやブログに掲載している情報を刷新し、管理していく必要があります。

    必要に応じてリブランディングする

    リブランディングとは、すでに構築された商品・サービス等のブランドを再構築・再定義し、更なる効果を発揮するブランドへ昇華させることを言います。
    パーソナルブランディングにおいてリブランディングが必要となる状況として、大きく2つあります。
    ひとつは、時間の経過や状況の変化とともにブランド価値が失われてしまう場合(外的要因)です。
    例えば、Twitterによる集客が強いことを売りにしていた人が、Twitterのサービスが終了して、強みを失ってしまうということもあるかもしれません。
    もう1つは、自分の中で新しい方向に進みたくなる場合(内的要因)です。
    例えば、Web制作が好きで公認会計士になって仕事をしたけれど、経営に興味がわいてきたので経営コンサルタントに転身するなど、です。

    ⇒自分ブランドの管理方法については、こちらから

    失敗するパーソナルブランディング

    自分を良く見せようとするブランディング

    当然のことですが、経験やスキルが伴っていないのに見せ方ばかりを意識する、はりぼてでは、ブランディングとは言えません。
    前述しましたが、ブランドというのは「期待」されます。
    ある意味ハードルが上がるわけです。
    しかし、実際の商品・サービスが期待にそぐわなかった場合、失望となります。
    失望を与えると、信用は地に落ち、二度と利用してもらえないばかりか、悪い評判が広がる可能性すらあります。

    継続しない

    パーソナルブランディングは、一朝一夕で構築できるものではありません。
    自分ブランドを創造し、ブランド構築ルールを作り上げ、ターゲットとする顧客に発信して届くまでに半年以上かかります。長ければ1年以上かかるかもしれません。
    すぐに効果がでないからといって諦めてしまうと、自分ブランドを構築することはできません。

    自己中心的

    相手の知りたいことを考えず、一方的に自分の伝えたいことだけをホームページやブログで発信続ける人は、
    相手が何を知りたいのか、というのを意識して情報発信しなければなりません。

    まとめ

    パーソナルブランディングとは、「●●さんだから、お願いする」と選ばれるという状況を作り出すための方法論です。

    パーソナルブランディングは

  • 理想的な自分ブランドを見つける
  • 自分ブランドイメージを創る
  • 自分ブランドを伝える
  • 自分ブランドの価値を高める
  • 自分ブランドを管理する
  • という5つのフェーズがありますが、「理想的な自分ブランドを見つける」が何よりも重要です。
    その中でも重要なのは「ポジショニング」と「理念の明確化」です。
    お客さんに選ばれる理由を作ることで、選ばれるパーソナルブランドを作ることができます。

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