■世間では、
モチベーションという言葉が多用されている。
例えば、良く聞くのは
「給与をあげればモチベーションがあがる。」
誰もがこの言葉を一度ぐらい聞いたことがあるだろう。
はっきりいうが、これは間違っている。
■正確にいうと、
本質的に間違っているという意味だ。
もちろん、誰だって給与が上がることはうれしい。
ただしそれは、一瞬の線香花火のようなもの。
長続きしない。
そして、またこう言い出すのだ。
「まだ、給与が足りない」
■私自身、自分よりも給与の高い上司、先輩を
数多く見てきた。
しかし、昇給した時のモチベーションが継続しているようにはとても見えなかった。
・ある人は淡々と、粛々と業務を遂行して。
特に変わった様子はなかった。
・ある人は、給与を上げてもらったのにもかかわらず、
会社の悪口を言い続け、モチベーションは低いままだった。
※もちろん、生活ができないレベルという給与水準ではなく、
世間一般的な年収300万円~600万円の間での話をしている。
■私の事例を出すまでもなく。
既に様々な研究で証明されていることではあるが、ここで改めて理解していただきたいことは、
人間はいくら金をもらっても、常にもっと欲しいと思ってしまう生物。
いくら買い与えても、それでもまだむしり取ろうとするキャバ嬢のように、いくらあげてもきりがないということだ。
■経営する側から言わせたら、
馬鹿をいうなという話だ。
会社の資産・資金は青天井ではない。
そんなことをしていたら、モチベーションという、不確定要素のために、会社は沈没してしまう。
■そもそも、モチベーションとはなんだろうか?
モチベーションは本当に必要なのか?
「モチベーションがあがる」
という表現がされるぐらいだから
当然、
「モチベーションが下がる」
ということも起きるわけだ。
別の記事も書いたが、私が営業において大事だと断言するのは、
「デカい契約をとること」
ではなく、
「契約を取り続けること」
なのだ。
■モチベーションに頼っていたら、
上下することがあるわけだからある時は、よくて、ある時はだめになってしまう。
これでは、契約を取り続けるという、営業マンの大事な使命が達成できなくなる。
イチロー選手が、仮に不調だったときに、
「いやぁ、今日は監督のせいで、
モチベーションが上がらなかった。」
などと、子供じみた、情けない発言をしたことがあるだろうか?
人間である以上、いい時も悪い時もある。
それでも淡々と、粛々とやるべきことをやり続ける。
これがプロというものだ。
■次回は、具体的にモチベーションに振り回されて失敗した
残念な営業マンの話をしようと思う。次回に続く。
今日も新卒の営業マンにエールを。