営業マン支援の専門家 きりうひろき
■前回に続き、の記事では、
世界的ベストセラーのデール・カーネギー「人を動かす」(創元社)の中で具体的に役に立った事例をご紹介する。
「人から助けてもらう」=ビジネスでの最強のスキル
■タイトルの、「人から助けてもらう」ということは
ビジネスにおいて最強のスキルといっていい。
なぜなら、自分でいくら頑張っても「1」が1.5、2倍にしかならないが、
人の協力を得れば、「1」が2倍、3倍、10倍に相乗効果が働き、増えていく。
極端な話、自分がどこか営業をしているときでも誰かが自分のかわりに、別な顧客に対して営業をしてくれる。
こんな状態になったら、もはや成果が出ない方がおかしい。
忍者でいう「分身の術」を使うのに等しい行為だからだ。
■私がバリバリの営業マンが集まる会社で
4年以上、営業で平均以上の成果を出し続け、上場企業14社も開拓できた秘訣は自分のスキルupに励んだのはもちろん、それ以上に、人の力を借りたからに他ならない。
これをいうと、驚かれるかもしれないが、何も、人に助けてもらうというのは、上司に助けてもらう。
ということだけを意味するのではない。
部下や後輩、顧客、関係部署、全てにおいて助けてもらう。
これが「人に助けてもらう」ということだ。
■会社では、「上」にばかりペコペコする人がいるが、
これだけではダメだ。
こういう人は以下の重要なことを理解していない。
「上にいけばいくほど、下や横の連携が大事になってくる。」
ということを。
■「実るほど頭が下がる稲穂かな」
この言葉のように、どれだけ上に登っても、部下、関係部署にも頭を下げて、依頼ができる人。
こんな人が、人から助けてもらえる人の唯一絶対の条件だ。
「重要感を与える」「期待をかける」
■例によって「人を動かす」に照らしてみると、
「重要感を与える」「期待をかける」
という項目があるが、これはまさに、「人に助けてもらう」に必要な要素といえる。
■長くなるので次回に続けるが、
ポイントは、人にお願いするときは
「あなただからお願いをしたい」
「あなたがいないとダメだ。」
と、重要感や期待を寄せることにつきる。
これによって、相手の協力を引き出せるからだ。
それでは、次回に続ける。
今日も新卒の営業マンにエールを。