営業マン支援の専門家 きりうひろき
■このシリーズは新人営業マンの教育現場に立つ講師が
実際に寄せられた「質問」や「悩み相談」の中で、とりわけ多いものを編集・加工の上、質疑応答形式で載せているものです。
・教育担当者の方は新人の営業マン教育にお役立ていただければ幸いです。
・新人の方は、「あぁなるほどね。」と思っていただければ嬉しいです。
インターネット全盛の時代にアポ電をする意味がわからない
●質問
武内さん(仮名)
・16年新卒入社(オフィス機器・代理店)営業職
今でこそ、少ないのですが、それでも定期的にアポ電を繰り返す毎日を送っています。
デジタル社会において、もっといい方法はないのでしょうか?
なんか時代錯誤のような気がしてなりません。
●回答
デジタル社会だからこそ、良い。
■ご質問ありがとうございます。
アポ電お疲れ様です。
私も新人のときはひたすらアポ電をおこない、3年目以降、どんどん少なくなっていきました。
逆にいうと、その3年間は大変だったと記憶しています。
気持ちは大変理解できますよ。
■だからこそ、まず、武内さんにいいたいのは、
アポ電は、別に時代錯誤ではないということです。
今は、インターネットの時代、デジタル社会の到来だ。
なんて言って確かに儲かっている企業もあるのですが、それは、世の中のほんの一部の企業が見せる幻想です。
ほとんどが、インターネットなんか使わなくても儲けています。
少々極端ですが、HPをもっていなくても、顧客基盤を持っている企業は存続できます。
つまり、”今でも”顧客の創造において、このようなアナログな、飛こみ訪問、アポ電は有効な手段なのです。
■アポ電に関して言うと、アポ電を継続することで、
既存顧客がドンドン増えて、やがてアポ電するヒマもないぐらい、もしくは、アポ電の回数が減さざるを得ないぐらいお客様に囲まれる状態になります。
まだ1年。今はまだ大変でしょうが、種をまき続ける期間は永遠に続くわけではないので、それまで、淡々と、粛々と、小さくてもいいので一歩一歩そこを目指してみてください。
■もっというと、
あなたの会社がどうお考えかは知りませんが、デジタル化が進む社会で、これから確実に、ロボットに人の仕事が奪われていきます。
だからこそ、人間臭い部分が有効だと考えます。(アポ電もそう)
どこの会社も、デジタル化で楽ばかりしようとしている。
もしかして会社の上層部の方々もそこを理解してあえて、アナログの部分を残している可能性があります。
いずれにしてもいいご質問ありがとうございます。
応援しています。ありがとうございます。
今日も新卒の営業マンにエールを。