■前回の記事では、モチベーションに頼らず、
成果を出し続ける営業マンになるために、具体的な方法 2)をご紹介した。
モチベーションに頼らない営業マンになるための3原則。
1)テンションを上げすぎない。
2)テンションを落とさない。
3)継続する。
本日は 「3)継続する。」 をご紹介する。
■以前、このシリーズでも前述したが、
継続するには、スタンダード化が重要だと書いた。
スタンダード、つまりそれが「当たり前」という状態のことである。
頑張っている状況は、人間は続かないのである。
「よし!歯磨きに気合を入れて頑張ろう。」
といって毎日磨く人はいない。
毎日の習慣となり、ただ何となく無意識に歯垢を落とすのだ。
■私は過去、何度も職場でうつ病になった人を
見たことがある。
その多くが、気持ちの落差に耐えられないと、こぼしていた。
つまり、急激にハイテンションになったと思ったら1時間後には、どん底が待っていて、上がった分、反動が酷く、手が付けられなくなる。
というのだ。
こんな状況が続けば、私でも気が狂いそうだ。
■株価でも価格相場でも、
多くのことに共通することだが、
無理に、急激にあがったものは、あとで必ず反動が来る。
激しく波を打ちながら、次第に波がおさまり、やがて本来の価格で収まる。
長い期間なのでわかりづらいが、これは自然現象に近い。
急成長した会社があとで、ほころびが出て立ち行かなくなることがあるのもこのためだといえよう。
■最近ニュースで見て私も驚いたが、
世の中9割の豆腐屋は、赤字経営らしい。
(農水省も動いたようだ。)
これまで過剰供給気味で、値下げ合戦を繰り広げていたが、その結果、豆腐屋が激減した。
日本人の多くはこう考えている。
安く豆腐が食べたい。
でも豆腐がなくなれば、困る。
結果、豆腐屋がこれ以上、倒産しないような、ギリギリの価格になっていくだろう。
もしくは、お金がかからない、画期的な豆腐生産システムの確立。
いずれにしても、消費者だけが一方的に得をして、豆腐屋が苦しむような状況はもう長く続かないだろう。
豆腐屋が存続できるようになる。
■話を戻そう。
上記のように、不自然にあがったものを元に戻そうという力が、この世界では必ず起こる。
そして、元通りになる過程で酷いダメージを受けることがある。
(それがうつ病などだ。)
だから、意図的に、テンションを制御して、上下に動かさない状況をつくるのだ。
これが継続できると、精神的にとてつもなく安定してくる。
「あぁ、明日月曜日、かったるいなぁ」
このような、サザエさん症候群とも遠い親戚になってしまうだろう。
ぜひ、新卒の皆さんには、この事実を知り、ダメージを受ける前に対処できるようになってほしい。
今日も新卒の営業マンにエールを。