こんな新卒は絶対に伸びない。シリーズ7:理不尽という言葉を使う新人。

■企業の採用担当者が最も嫌う、
禁句ワードをご存知だろうか?

それは、「理不尽」という言葉である。

ある大企業の採用担当者が、

「前の会社で、理不尽なことをされました。」

との発言をした転職希望者は、どれだけ優秀でも、見送りにする。

といっていた。

 
■理由をきくと、
「だって、社会に出たら理不尽に合わないことの方が少ないでしょうよ。
そんなこともわからない奴なんて、論外です。」

私はこの話を聞いて「なるほど。」
と、内心膝を打った。

確かに、私自身も経験しているが、社会に出て仕事をすると、様々な人とかかわりを持つ。

いや、持たなくてはいけなくなる。

となると、これほど、採用担当者を不安にさせる言葉はないだろう。

 
ましてやそれを「採用面接」という会社の入り口の中の入り口でいってしまうのだ。

私は、忍耐力がないので、不採用にしてくれといっているようなものだ。

 
■そもそも「理不尽」とはなんだそうか?
私が思うに、明らかな犯罪。

例えば「殺人」「強盗」

これは誰がみても理不尽な振舞いだろうが、それ以外は、すべて「その人の文化」といってもいい。
つまり、理不尽といわれている当の本人は何も悪いなどと思っていないのだ。

 
■以前私自身、俗にいう「ブラック企業」
にいたことがあるのでわかる。

世の中には、法を違反しても全く罪の意識を感じない人がいる。

・残業代をはらわない。
・退職金の規定があるのにもかかわらず、退職金を支払わない。
・有給があるのに、有給が全く使えず、退職時も使えない。

明らかに法違反なのだが、当の経営層は、何も罪の意識を感じていなかった。

その証拠に、ことあるごとに社員と対立していた。

 
■良し悪しではなく、現実的に
このような人種がいる。

という事実を知ってほしい。

この人達にとっては法違反ですら、「理不尽ではない」と思っている。

この事実を受け止めてほしい。

 
■もう一度問う。

「理不尽」とはなんだろうか?

繰り返すが、これは人それぞれなのだ。
その企業や、その人の小さな文化といってもいい。

どれだけあなたが良い会社に入社しても嫌な奴、相性の悪い奴というのは、必ず存在する。

「その人にだけ存在する、小さな文化」なのだから。

それなのに、理不尽だ。我慢できない。
などといっていたらあなたは社会で生きていけない。

 
■理不尽なことで怒られたと思ったら、
こう考えるといい。

この人にはこの人なりの考え方があり、
これは、文化の違いだ。この人はアメリカ人なのだ。

と。

外国人同士のカップルが信じられないほど体を密着させ、人目をはばからずキスをしているところをみたことがあるが、だれも気にもとめていなかった。

それはそうだろう。
文化の違いに日本人は寛容なのだ。

いちいち「けしからん!」
と注意する人はいない。

 
■新人のうちから、
理不尽は外国の文化。

といって、その人の考えや価値観を理解する力を養おう。

そうすれば、あなたは、どこでも通用する人財になれる。

逆になんでもかんでも「理不尽」と嘆くなら起業でもなんでもすればいい。

本当に正しいかどうかは、世間が教えてくれるだろう。

この考え方はぜひ、参考にしてほしい。

 
今日も新卒の営業マンにエールを。

スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)