■先日秋葉原駅で総武線に乗ろうとしたときに、
ひそかに感動した。
土曜の朝7時ぐらい。
平日ならともかく、休日の早朝。
さすがにガラガラだろうと、高を括っていたが。
驚いた。満員電車なのだ。
あまりにも人が多すぎでパンパン。
ドアが開いた瞬間、人がホームに投げ出されそう。
腹が出たサラリーマンがワイシャツを着ると、
パンパンでボタンがはちきれそうになっている姿を良く見かけるが、
まさにその時の総武線の車両がそう。
私はその車両に乗らなかった。
満員電車が嫌いというのもあるが、、、
しずかな感動に浸り、立ちすくんでしまった。
■素直に思った。
―― いつか俺も、この総武線のように、
多くの人に必要とされるビジネスにしたい。――
■若い営業マンに聞きたい。
この時の総武線は、なぜこんなに混んでいたのだろうか?
・たまたま秋葉原付近で、大きなイベントがあったのであろうか?
・何か他の電車が事故で、総武線に集中したのだろうか?
・それとも毎日こうなのであろうか?
詳細はわからないが、ただ1つ、事実があるとすれば
それは「必要」とされていたからであろう。
総武線がわざわざ乗ってください!お安くしますよ!
などというわけがない。
「必要」だから、車や徒歩、タクシーという選択肢を排除して
乗客は総武線という選択したのだ。
これはある意味営業ビジネスの本質を捉えている。
■顧客に本当に必要なものであれば、
それを営業マンは伝えるだけで売れるのだ。
それには顧客のニーズや、課題。もっというと弱点を探し出し、
それを解決して顧客が気持ちよくなるようなサービス、または商品を
目の前で見せればいいのだ。
■砂漠で喉がかわいて、フラフラなミイラ寸前の人間が水を欲するように、
顧客は、そのサービスを欲する。
だから、本来営業というのは売り込む必要がない職業なのだ。
嫌われるのは売り込むから。
売り込むから嫌われ、営業という仕事が嫌になる。
ミイラ寸前の人間に水を売り込む必要など必要ない。
ただただ、これは「水だよ」と教えるだけでよい。
営業の役割は顧客の弱点を見つけること。
ここにつきる。
今日も新卒営業マンのエールを。