営業マン支援の専門家 きりうひろき
■このシリーズは新人営業マンの教育現場に立つ講師が
実際に寄せられた「質問」や「悩み相談」の中で、とりわけ多いものを編集・加工の上、質疑応答形式で載せているものです。
・教育担当者の方は新人の営業マン教育にお役立ていただければ幸いです。
・新人の方は、「あぁなるほどね。」と思っていただければ嬉しいです。
会社への意見の言い方
●質問
浜野さん(仮名)
・16年新卒入社(空調機器メーカー)営業職
それだけに、自社のオフィスも、綺麗な空気に気をつけ、オフィスも綺麗にすべきだと思っていますが、正直客先に見せられるようなレベルではありません。
去年、会社に2回、3回はアイデアとして提言したのですが、一向に音さたがない状況です。
このまま我慢するしかないのでしょうか?
何か会社を変えるための方法があれば知りたいです。
●回答
言い続けることが大事です。
■ご質問ありがとうございます。
専門業者だからこその、プロ意識の高いご質問だと思います。
また、既に実際に会社に対して提案されている点も素晴らしいと思います。
まず、お伝えしたいのは、我慢する必要はないということです。
会社はもっと良くなる。
ということを、信じていただきたいです。
■さて、そのためのご質問への回答ですが、
答えは非常にシンプル。言い続けることが大事です。
正直、1回、2回で会社が動くということは、まず、ありえません。
なぜかというと、社員を無視しているわけではなく、習慣を変えるということは、簡単ではないからです。
私の話で、恐縮ですが、今でこそ、私は朝5時半には起きていますが、それまでは、7時、8時まで寝ていた人間です。
それを、1年かけて矯正しました。
何度も失敗して、反省の繰り返しでした。
多分50回以上は失敗しています。
習慣を変えるというのは、それだけ容易ではないということ。
■そして、ここからが重要です。
習慣は簡単ではないが、変えられる。
逆にいうと、言い続ければ、会社が変わるかもしれない。ということです。
組織も人も全く同じです。
人に動いてほしかったらまずは50回。言い続けること。
■ところで、できていれば問題ないのですが、
浜野さんのデスク回りは清掃できていますか?
意見を出した以上、浜野さん自身がデスク回りを綺麗にできているかもおそらく、見られています。
会社に良くなってほしいと思うのであれば、意見を出すのに、恥じない、人間でいてください。
そして、意見を出すことを恐れない人間になってください。
まずは、できる身の周りのことから清掃して、行動でも示しましょう。
「オレは本気なんだ」と、周囲に知らしめるのです。
■最後1つだけ、ただ言い続けるよりも、
「〇〇な方法で。オフィスを整理すると良くなると考えます。」
と、具体的な方法とか書けるようになるともっといいですね。
具体的な方が「本気度」が伝わりますので。
(うむ。こいつは本気で会社のために意見を出してくれているな。)
と、見た人は感じることでしょう。
まとめます。
- 1)言い続けること。
- 2)まずはできる範囲で自分自身も清掃をはじめる。
- 3)具体的な方法を提案する。
これを、馬鹿の一つ覚えのように、繰り返してください。
いつか必ず、この意見を無視できなくなるときがきます。
応援しています。
今日も新卒の営業マンにエールを。