■10代で社会に出て、10年以上の月日が経った。
この10年で、ひとつわかったことがある。
それは、これをやったら「マズイ!失敗する!」といったパターンだ。
これを聞くとみなさんがっかりされるかもしれないが、
「こうすると絶対にうまくいく!」というのは
いまだにケースバイケースで、
このような万人向けの場で記すのはためらわれる。
そんなものがあるのなら、世の中の人は皆成功者ばかりだ。
ところが、「こうすると絶対失敗する。」といったものに関しては
業界、状況、年代を問わず、ハッキリ示せる。
■それは、なぜかというと、
山登りにたとえるとわかりやすい。
山にもよるが、登山で安全に登頂するためには、
限られたルートを通るしかない。
逆にいうと、それ以外のルートは全てアウトなのだ。
つまり、成功する方法は複数あるとしても、
失敗する方法の膨大な数に比べたら「チリ」のようなものなのだ。
ということで今回は、
かならず失敗する「新卒のパターン」を紹介しよう。
新卒といわず、社会人すべてにあてはまるので、
ぜひ、この記事を読んでいただけると幸いだ。
■「失敗を怖がる人。」
これが最も失敗するパターンの1つの典型だ。
今日も、多くの新卒営業マン、社会人がこのことに気付かず、
自分を知らず知らずのうちに破滅に追い込んでいる。
■これもやはり、事例を使って説明しよう。
あの偉大なトーマス・エジソンの事例を使うとわかりやすい。
ご存知のとおり、エジソンは電気を発明するまで、
1万回の失敗をした。(といわれている)
しかし、そのたびに彼は、
「うまくいかない方法がこれで分かった。また成功に1歩近づいた。」
と言いながら、実験をつづけた。
そして彼はついに、電気を発明に至った。
■だれでも知っている有名な話。
この話を「前向きな人だ。」「凄い人だ。」「いい話だ。」
ということで片づけるのは簡単だろう。
そして実際問題、多くの人がそのように片づけてしまっている。
ところが、この逸話にはもっと重要な意味が隠れている。
それは、冒頭の話と重複するが、
やはり、成功の数より失敗の数が多いという事実だ。
「????何をいっているんだ?当たり前じゃん?」
と思われるかもしれない。
では、言い方を変えよう。
うまくいく方法の数より、うまくいかない方法の数が多い。
つまり、世の中は失敗して当たり前。
むしろ失敗しないほうがおかしいのだ。
ということを示している。
■これを「当たり前だ。何を今さら」
と言っている新卒の社会人がいたら、逆に聞きたい。
あなたは、失敗しても落ちこまない。
メンタルを持っているか?
絶対に落ちこむことなく、淡々と粛々と
やるべきことだけをやれるメンタルを持っているのか?
1回や2回ならいいかもしれない。
しかし、ビジネスの現場では、
それこそ10回、20回、100回やっても
うまくいかないときもある。
出口の見えないトンネルに放り込まれ、
まわりは暗闇だ。
さぁ、動じない自信があるだろうか?
残念ながら多くの新卒社員が、自信をなくし、思い描いていた理想の社会人生活からフェードアウトをしていく。
■この記事を読んだ新卒の皆さんに伝えたい。
「やって後悔」するメンタルではなく、「やらなかったことを後悔」するメンタルを身に着けてほしい。
そうすればあなたは、チャレンジの結果ではなく、
チャレンジした事実を糧に、自信をつけて成長していくであろう。
■「あぁまた失敗した。もう失敗は勘弁だ。」
→何も動けなくなる。
当たり前だが、成果が出なくなる。
■「あぁ、また失敗した。でもチャレンジした自分をほめよう。」
→どんどん、失敗を重ね、やがて精度が上がってくる。
いずれ成果に結びつく。
■これは、1年、2年ではなかなか見えてこない。
10年経ってようやくわかったことだ。
出口が見えないトンネルというのは、本当に不安だ。
私自身、それに押しつぶされそうになったことが何度もある。
だからこそ、あなたたちには、失敗してほしくない。
早く知ってほしい。
そして、立派な社会人になってほしい。
今日も新卒の営業マンにエールを。