Webが苦手な人であっても、自分ブランドを構築したい人であれば、知っておくべきWebに関する情報です。
今回ご紹介するのは、「WebサイトのSSL」の導入です。
Googleでは2017年1月より、パスワードやクレジットカード情報などの高いセキュリティが要求されるページがSSL化されていない場合、警告を表示すると公表されました。
さらにセキュリティ強化が進み2017年10月より、警告対象が「入力フォームの存在するすべてのページ」に拡大されました。
▼Google Security Blog ; Next Steps Toward More Connection Security
https://security.googleblog.com/2017/04/next-steps-toward-more-connection.html
例えば、SSL化されていないサイトでフォームに入力しようとすると、
【保護されていません】
と表示されます。
一方、パーソナルブランディングNaviのようなSSL化されているサイトのフォームに入力しようとすると、
【保護された通信】
と表示されます。
今回は、SSLとは何か、なぜSSL化すべきか、についてご紹介します。
そもそもSSLとは
SSLをご存知でない方のために簡単にSSLについてご説明します。
URLを見ると、WebサイトのURLの頭の部分がhttpから始まりますよね。
そこに[s]がついているものとそうでないものがあります。
例えば、こんな感じです。
http://personal-branding.jp/
https://personal-branding.jp/
この[s]がついているものが、SSL化されている証。
で、SSL化されているということがどういうことかというと簡潔に言うと、そのサイトは安全ですよってこと。
なぜ安全なのかというと、2つの側面で説明ができます。
1つは技術的な側面で、SSLの通信は暗号化されているため、仮に傍受されても相手にはその内容がわかりません。
もう1つは、今実際に見ているサイト運営者の素性がわかるいうことです。
SSL を使うには、見ようとしているサーバー側に年間数万円は払って証明書が置いてある必要があります。
なぜSSL対応すべきなのか?
SSLで安心して通信ができる。
それは非常に望ましいことです。
でも正直、年間数万円は痛い。(特に個人の場合)
その気持ちもわかります。
それでもSSL化すべきだと考えます。
SSL化することにより、次のようなメリットがあるからです。
◆ユーザーからの信頼度が高まるor機会ロスを減らす
まだ、【保護されていません】という表記に対して、気にしない人の方が多いかもしれません。
しかし、「保護されていないから申し込まない」という人が確実に存在します。
ビジネスチャンスを逃すことになります。
◆ウェブページの表示速度が上がる!
HTTPSのほうが、多くのブラウザで通信速度が上がっているようです。
これは、非常にありがたいです。
このページで紹介しているように、表示速度があまりに遅いとユーザーが離れてしまいますからね。
https://personal-branding.jp/inform/hp/decrease-in-exit-rate-for-delay-of-page-display-speed/
◆サイト解析の精度の向上
HTTPのサイトの場合、HTTPSのサイトからの情報が引き継がれず、アクセス元や検索ワードを取得できません。
どういうことかというと、httpsサイトからのアクセスがあった場合、あなたのWebサイトがhttpsであれば、アクセス元や検索ワードを取得できますが、あなたのWebサイトがhttpだと、アクセス元や検索ワードを取得できません。
httpsサイト⇒あなたのWebサイト(https) 検索ワード情報がわかる!
Google検索自体が常時SSL化されたことで、Googleアナリティクス等の解析ソフトの検索ワードに「not provided」と表記されてしまっている、とお気づきの方もいらっしゃるかと思います。
GoogleはHTTPSです。
Google(https)⇒あなたのWebサイト(https) 検索ワード情報がわかる!
となるため、あなたのWebサイトがhttpだと、アクセス元や検索ワードを取得できないのです。
◆SEOで有利になる
以前の記事でもご紹介しましたが、GoogleがHTTPSを推奨しています。
これは、Googleの公式ブログにも載っています。
Googleウェブマスター向け公式ブログ;HTTPS をランキング シグナルに使用します
https://webmaster-ja.googleblog.com/2014/08/https-as-ranking-signal.html
SSL化されていないサイトよりもSSL化されているサイトの検索順位を優先するロジックを組み込みました。
同じウェブコンテンツ内容であっても、常時SSLを採用しているウェブサイトの方が、検索結果で上位になる仕組みになったことを表します。
常時SSLを導入することで、すべてのページに対してSEO上ポジティブな影響を与えることができるのです。
(ただし、SSL化だけで劇的に変わるわけではありません)
まとめ
SSL化の費用対効果の算定方法を明示することはできませんが、定性的評価でも十分メリットがあります。
SSL化を検討しましょう。