ディー・エヌ・エー(DeNA)が12月7日、医療キュレーションサービス「WELQ」を発端とした、同社のキュレーションプラットフォーム事業に関する記者会見を実施しました。
いわゆるキュレーションサイト問題です。
これにより、パーソナルブランディングがより重要になるのではないかという考察です。
DeNAのキュレーションサイト問題とは
DeNAのキュレーションサイト問題とは、大手IT企業であるDeNAが運営する医療や健康に関する情報を発信していたキュレーションサイト「WELQ(ウェルク)」で、科学的根拠のない記事や無断転用が次々と発覚した問題で、同社が運営する他のキュレーションサイトも相次いで閉鎖、そして、同業大手のキュレーションサイトも、コンテンツのチェックのため一部記事を非公開にしているという話です。
詳細は、東洋経済オンラインの記事をご覧ください。
キュレーションサイト問題により、パーソナルブランディングが重要になる理由
今回、キュレーションサイトの問題の原因は、配信記事の6~9割がクラウドソーシングで集めたライターが書いたものであること、それと同時に、記者会見で語られているように、メディア事業を作っていくということに対する認識が不足しており、質の担保や著作権者への配慮など、本来メディアとして行わなければいけなかった点が不足していたことです。
キュレーションサイトの問題点が顕在化したことで、ユーザーは、これまで以上に「誰が書いている文章か」ということをより強く意識していくことになるでしょう。
すると、パーソナルブランディングが大事になってきます。
なぜなら、今後ユーザーは、信用できる専門家の記事を読みたい、信用できる情報源から情報を得たいと考えるようになるからです。
そのユーザーの期待に応えるためには、自分の強みと自分の専門分野を明確にして、しっかりとお客様の役に立つ、専門家としての情報発信をコツコツと積み重ねていく、というパーソナルブランディングが重要です。
結果として、より信用度の高いメディアと評価されたり、信用度の高い情報発信者と評価されます。
Googleのアルゴリズムにも影響する!?
ここからは私見ですが、Googleもこの問題に対して、なんらかのアクションをとると想定しています。
というのも、この問題は、Googleにとっても、芳しくない状況です。
Googleは、検索ユーザーが意図した検索結果を適切に表示することを目指しているので、嘘の情報が検索結果に表示されることは、望ましくないわけです。
たしかに、どのようにGoogleが情報の信頼性を測っていくのか、というのは難しい課題だと思います。
そもそも、世の中で正しくないと思われていることについても、個人が正しいと思う主観を発表することだって、自由なわけです。
記事の内容が、正しいのか正しくないのかについては、人工知能でも判断しようがありません。
ただそれでも、Googleのアルゴリズムもいずれ追い付いてきて、信頼性の高いホームページというのを見分けられるようになるのではないかと考えます。
その場合においても、パーソナルブランディングに取り組み、しっかりとお客様の役に立つ、専門家としてのコンテンツを積み重ねていくことで、結果として、より信用度の高いメディア、信用度の高い情報発信者と、Googleからも評価されると考えます。
まとめ
キュレーションサイトの問題が発覚したことで、よりパーソナルブランディングが重要になります。
なぜなら、より情報の発信者が誰なのか、ということが読者にとって重要になってくるからです。
愚直に正しいパーソナルブランディングを続け、しっかりとお客様の役に立つ、専門家としてのコンテンツを積み重ねていき、専門家としてのポジショニングを確立しましょう。